再生医療

幹細胞治療

自家幹細胞治療は、患者自身の幹細胞を使用して行う治療法です。この治療法では、患者の体から幹細胞を採取し、それを培養・増殖させた後、再び患者に移植します。自分自身の細胞を使用するため、免疫拒絶反応が起こりにくいという利点があります。

自家幹細胞治療の流れ

 1. 幹細胞の採取

骨髄や脂肪組織、血液から幹細胞を採取します。当院では局所麻酔下に脂肪組織やからも幹細胞を得る技術を選択しています。
その理由は、他の採取部位から培養した幹細胞と比較して抗炎症作用が強く、疼痛やリバースエイジングに対して最も効果が期待できると考えているためです。また、衛生状態や患者本人への負担が最も少ないのが脂肪組織と考えているためです。

 2. 幹細胞の処理・培養

採取した幹細胞を培養・増殖させます。これにより、より効率的に損傷した組織や臓器の再生に役立てることができます。

3. 移植

培養した幹細胞を患者の損傷した部位に注入します。たとえば、点滴をして体内に戻したり、関節腔内に直接注射したり、皮下組織に投与します。

自家幹細胞治療のメリット

拒絶反応が少ない

自分の細胞を使用するため、免疫システムによる拒絶反応のリスクが低い。

エシカルな問題が少ない

胚性幹細胞を使わないため、倫理的な問題が少ない。

安全性

自分の細胞を使うため、病原体感染などのリスクが他の治療法よりも低い。

自家幹細胞治療は、今後さらなる技術の進展とともに多くの疾患に対して有効な治療法となる可能性があります。一方、まだ実験段階のものも多く、安全性や効果についての長期的な検証が必要です。

幹細胞上清液治療

他家幹細胞上清液治療は、他人から提供された幹細胞の上清液(培養液)を使用する治療法です。この上清液には、幹細胞が分泌するさまざまな成分(成長因子、サイトカイン、エクソソームなど)が含まれており、これらが組織の修復や炎症の抑制に役立つとされています。

他家幹細胞上清液治療は、以下のような疾患や症状に対して研究が進められています。

  1. 炎症性疾患
  2. 皮膚の再生
  3. 神経疾患
  4. 老化防止・美容

他家幹細胞上清液治療は、従来の幹細胞治療に比べて免疫リスクが低く、治療の手軽さと効果の即効性が注目されていますが、まだ臨床研究段階のものが多く、長期的な安全性や効果の検証が必要です。

予防医療・疼痛治療

分子栄養医学(オーソモレキュラー)

分子栄養医学(オーソモレキュラー)とは、栄養素を分子レベルで分析し、個々の体質や健康状態に応じた最適な栄養摂取を考える医学のことです。個別化医療や予防医学の観点からも注目されており、遺伝情報や腸内環境のデータと組み合わせたより高度なアプローチが進んでいます。

特徴と基本的な考え方

1.個別化アプローチ
遺伝情報や血液検査などを基に、一人ひとりに最適な栄養素の種類や量を調整します。
2.細胞レベルの栄養バランス
健康を維持するために、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、脂肪酸などの分子が、細胞内でどのように利用されるかを重視します。
3.疾患の予防と治療
分子栄養医学は、病気の予防や治療にも応用されます。例えば、慢性疲労やうつ症状がある人の血液データを分析し、不足している栄養素(鉄、マグネシウム、ビタミンDなど)を補うことで改善を目指します。
  • 生活習慣病(糖尿病、高血圧、動脈硬化)や自己免疫疾患の管理にも活用されます。
4.ミトコンドリアとエネルギー代謝の最適化
  • エネルギー産生の要であるミトコンドリアが適切に働くように、コエンザイムQ10、ビタミンB群、マグネシウムなどの栄養素を調整します。

分子栄養医学の応用分野

  • アンチエイジング(老化防止)
  • メンタルヘルス(うつ、不安障害、発達障害)
  • 免疫力強化(アレルギー、自己免疫疾患)
  • スポーツパフォーマンス向上
  • 不妊治療、ホルモンバランス調整

高濃度ビタミンC療法

高濃度ビタミンC療法は、ビタミンCを大量に体内に投与する治療法で、主に抗酸化作用や免疫機能の強化を目的としています。美容や健康維持、特定の病気の治療補助として注目されている治療法です。高濃度ビタミンCは、通常の経口摂取ではなく、点滴または静脈注射で体内に直接投与されます。

高濃度ビタミンCの特徴と効果

1.抗酸化作用
ビタミンCは強力な抗酸化物質で、体内の活性酸素(フリーラジカル)を除去する働きがあります。活性酸素は老化や様々な病気の原因となるため、ビタミンCを摂取することで細胞を守り、老化の進行を抑える効果が 期待されています。
2.免疫力の向上
ビタミンCは免疫細胞の機能をサポートし、感染症や病気に対する抵抗力を高める働きがあります。特に風邪やインフルエンザの予防、または治療中の回復促進に役立つと言われています。
3.抗がん作用の可能性
高濃度のビタミンCは、一部のがん細胞に対して直接的な毒性を発揮する可能性があります。ビタミンCが体内で過酸化水素を生成し、これががん細胞を傷害すると考えられています。特に化学療法や放射線治療との併用 により、副作用を軽減しつつ治療効果を高める可能性があると研究されています。
4.コラーゲン生成の促進
ビタミンCはコラーゲン生成に必要な成分であり、肌の弾力やハリを保つために重要です。そのため、高濃度ビタミンCは美容目的で利用され、シミ、しわ、たるみの改善や肌の若返り効果が期待されています。
5.疲労回復
高濃度のビタミンCはエネルギー代謝に関与し、疲労感の軽減や身体の回復を促進する効果も報告されています。

美容医療

リジュラン

リジュラン(Rejuran)とは

皮膚の再生やエイジングケアを目的とした美容治療の一つ。リジュランは、“ポリヌクレオチド(PN)“と呼ばれる成分を使用しており、これはサケのDNAから抽出された天然成分です。このポリヌクレオチドは、細胞の再生を促し、皮膚の健康や弾力性を改善する効果があるとされています。

リジュランの効果

  • 皮膚の再生促進:細胞再生を促進し、ダメージを受けた皮膚の回復を助けます。
  • 肌の弾力性向上:コラーゲンの生成を刺激し、肌の弾力性とハリを改善します。
  • 保湿効果:皮膚の保湿力を向上させ、乾燥による小ジワを軽減します。
  • 炎症の抑制:抗炎症作用により、肌の炎症を抑え、肌トラブルを軽減します。

リジュランの安全性

リジュランに使用されているポリヌクレオチドは、サケのDNAから抽出されていますが、人間の体との相性が良く、アレルギー反応が出にくいとされています。そのため、安全性は比較的高く、副作用は軽微であるとされています。しかし、注入部位に一時的な腫れや赤み、軽い痛みが生じることがあります。

料金案内

初診カウンセリング

当クリニックでは、従来の画一的な治療ではなく、お一人ひとりの症状、体質、生活環境に合わせた「最適化パーソナル医療」を提供しています。

初診の方は、まず来院予約いただき、カウンセリング後に施術内容をお選びください。

治療回数や間隔は、症状や治療目的に応じて初診カウンセリング時にご相談いたします。

料金案内 

費用

※金額は症状や治療プランなどにより変動します。

幹細胞治療 初回 2,500,000円〜 (脂肪採取と初回の幹細胞投与を含む)
2回目以降 1,500,000円〜
培養上清液治療 100,000円〜
予防医療 50,000円〜
疼痛治療 15,000円〜
美容医療 30,000円~

※カイロプラクティックの費用については、こちらのサイトをご覧ください。
※消費税は別途申し受けます。